広島にある横田印房は創業1896年、実印などの印鑑を累計50万本以上の販売実績

<ハンコの文化とは ハンコの大事な役割>

ハンコを押す行為は押印といいますが、サイン(署名)と同じく自己の意思を書面に残す行為です。「私は見ました」「私は認めます」「私は契約します」などなど

意思の表明であるのであって、本人確認とは少し違うのですね。本人確認は免許証やマイナンバーカードを示す、あるいは指紋や虹彩などによる生体認証でできますが、書面に意思を残す行為は署名か押印でないとできないことです。印章制度というのは意思の確認行為を署名とともに、そこに押印があることによって二重のセキュリティにもなります。

701年に大宝律令で印章の規約が決められました。その時に天皇の印として内印ができました。以来、内印は何度かの作り直しを経て、三種の神器とともに今も天皇家に継承されています。

     <天皇御璽>

    <大日本国璽>

印章は長い日本の歴史の中で大事に使われ、社会に育まれて来ました。

署名とともに鮮やかな朱色の押印があってはじめて、そこに大きな信を置くというのが、誠実で、律儀に物事を進める細やかな日本人の精神的文化というものだと思います。

印章文化というのはそういう生活の中で日本人の精神に深く根付いた信用・信頼の文化なのだと私は信じています。

もし、この印章制度が世界で唯一の制度だとしたら、それこそ「日本人の精神文化」に基づく安心安全な制度として世界に誇り守るべき文化であると信じて、ハンコ職人としてハンコ屋稼業を続けて参りたいと思っています。

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