広島にある横田印房は創業1896年、実印などの印鑑を累計50万本以上の販売実績

象牙の印材見本

実印の印材選びにお悩みの方へ

実印の印材(材質)の選び方

店長の田頭です。

実印を検討されているお客さまの悩みの一つが実印の「材質」に何を選ぶかだと思います。

「象牙」「黒水牛」「牛角」「つげ」

材質の説明の前になぜ材質を選ぶのかという話をさせてください。

材質を選ぶ意味

印鑑の材質には「彫った文字を永く保つ」という重要な役割があります。

「彫った文字を永く同じ形に保ち、摩耗することなく綺麗に捺印し続けられるか?」が印鑑の材質を選ぶ理由です。

そこを踏まえた上で4つの材質「象牙」「黒水牛」「牛角」「つげ」の説明をしていきます。

象牙

象牙の印材見本

印材として優れている象牙

象牙は、彫った文字を永く保ってくれる印材。

  • 彫った文字を永く同じ形状のまま保ってくれる。
  • 摩耗に強い(何度押してもすり減りにくい)
  • 綺麗に捺印できる
  • ひび割れや虫食いに強い

など沢山の長所を持っています。

さらに
「朱肉の付きがすごく良いこと」
「吸い付く様に押すことが出来ること」
「綺麗に紙から離れること」
なども印材として珍重されてきた理由です。

象牙の特徴として象牙は中心部に向かうほど目が細かくなるので中心に行くほど貴重なものとなります。

ワシントン条約により輸出入が禁止されているため、海外への引っ越しなどをする可能性がある方は引っ越し荷物と一緒に持っていかないなど気を付けて頂く事もあります。

主な産地はアフリカで、1989年以降は一部の例外を除き、輸出入は禁止されています。

黒水牛

黒水牛の印材

漆黒の艶が特徴の黒水牛

水牛の角から製造された印材を「黒水牛」と呼びます。

写真の様に漆黒の艶があるのが特徴で、黒く染色した印材がほとんどです。

角は体毛が変質し硬くなった爪のようなもの。
弾力性に恵まれており彫りやすく優れているので印鑑の材質に適しており、人気がある印材で個人の実印やビジネス用によく使用されます。

産地は主にタイ、インド、ベトナム、ミャンマー、ラオスなどの東南アジア。

黒水牛はまれに歪んだり変形する事があるので、保存時は低温で埃の少ない場所にケースを入れて保管して下さい。

虫に食われる可能性のある印材なのでケースに入れ、可能ならば衣類用の防虫剤などと一緒に入れておくと安心です(当店の在庫には防虫剤を一緒に入れています)

牛角

牛角の印材

美しい飴色が特徴の牛角

美しい飴色が特徴の牛角は陸牛の角からとれる淡いクリーム色と茶色の斑が混ざり合う美しい印材です。

天然の縞模様がクリーム色と混ざり合い、同じ模様が存在しない事から印材を選ぶ楽しみがあり、牛角を購入希望の場合、在庫から好きな模様を選べるのであれば、ぜひ選んで欲しい印材です。

縞模様が無く淡い美しい飴色で透明感のある印材は色合いや質感が高貴であり、とても人気のある材質です。

牛角の角は体毛が変質し硬くなった爪のようなものなので、弾力性に恵まれており彫りやすく優れているので印鑑の材質に適しています。

牛角はまれに歪んだり変形する事があるので、保存時は低温で埃の少ない場所にケースを入れて保管して下さい。

虫に食われる可能性のある印材なのでケースに入れ、可能ならば衣類用の防虫剤などと一緒に入れておくと安心です。
(当店の在庫には防虫剤を一緒に入れています)

主な産地はオーストラリア、アフリカです。

つげ

つげの印材

お手入れで永く使える「つげ」

木材の印材の中では非常に硬く、繊維が細かく詰まっているため印材に適しています。

つげの原産地は鹿児島県や八丈島が有名です。なので原産地の名前をつけて「薩摩つげ」と呼ばれたりもします。単純に一文字で「柘(つげ)」や「柘植(つげ)」と書く事もあります。

耐摩耗性は「象牙」や「黒水牛」「牛角」には劣るものの値段の安さが魅力の印材です。

ただ、押印後に印面の残った朱肉を拭き取らないと時間が経つとフチが欠けやすくなる可能性につながるので、柔らかい布やティッシュなどでポンポンポンポンと朱肉を拭き取っておいてください。これだけで永く使う事が出来ます(^^)

印材についてのまとめ

最初にも書きましたが、印材は「彫った文字を永く保つ」事がとても大事な要素です。

象牙 > 黒水牛・牛角 > つげ

という順番で耐久性・耐摩耗性の順番となっています。

印鑑をどれくらい永く使いたいかを考慮しつつ、実印の材質を選ぶ際の参考にしてみてください。


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横田印房の外観

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